中東の混迷 2018 4 15

 中東は、日本から遠く離れていますが、
ニュースでは、中東の戦乱や混乱は、
数多く報道されています。
最近では、シリア情勢のニュースが多くなっています。
 中東に関して言えることは、
アラブの盟主を自認するサウジアラビアの政治力が弱いために、
アメリカやロシアの介入を招いています。
 本来であれば、「アラブのことはアラブで解決する。
中東のことは中東が解決する。
異教徒の軍隊は介入するな」となるのが、
イスラム教の本筋ですが、
現実は、中東諸国は弱小国家ばかりなので、
自分たちのことを自分たちで解決できず、
アメリカやロシアの介入を招いています。
 さて、サウジアラビアの軍事力について言えば、
確かに、戦闘機の数は非常に多いのですが、
欧米諸国との友好関係を獲得するために購入したようなもので、
戦闘機の実際の「練度」は低いと推定されます。
これは、金持ちが自宅のガレージに大量にフェラーリを並べているようなものでしょう。
 サウジアラビアの陸軍と海軍は、規模が小さく、
戦力投射能力があるように見えません。
 つまり、スンニ派の国々が苦境に陥っても、
サウジアラビア軍が助けに行くということはないのです。
 そういう場合は、アメリカに軍事介入を「委託」するかもしれません。
しかし、長期的に見れば、アメリカは、中東に対する関心を失っていくでしょう。
つまり、アメリカは、中東から撤退していくでしょう。
 一方で、サウジアラビアは、中東の安全保障を、
アメリカに依存しているという現状があります。
 このような情勢を見たシーア派のイランは、
着実に中東における勢力を拡大しています。
中東は、シーア派が主導権を確立するかもしれません。
 サウジアラビアに戦力投射能力がない状況で、
イランは、戦力投射能力の獲得に積極的である現状は、
中東の勢力地図を大きく変えていくでしょう。












































































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